天心の会創設当時の代表の阿部秀雄は、育児相談を続けるなかで、すでにおとなになっている親自身の思い残しや親子関係がいまの子育てにとって大切な意味を持っていることを痛感して、互助に支えられた自分癒し・自分育ての手立てを確立したいと思い立ちました。
そして、さまざまな心理療法やカウンセリングの技法に学びながら、天心の会案内人の鷲尾真琴や他の有志と協力して、‘体験する人に優しく、援助する人に易しい’手立てを追求してきました。
天心の会では、言葉を使った問答に頼るよりは、むしろ全身的な無心の動きを味わいながら、時に大切な欲求を満たし、時に鬱積した感情を解放し、時に自由な生き方を束縛する信念を塗り替えたりしながら、その人その人のペースで、ゆっくりゆっくり心の在りかに近づいていきます。