初めての参加だったので、何も知らず言われるままに、流れに身をまかせていることができ、とても楽でした。
ふだんは、頭の中がいつもフル回転、何か考えていることはすごく楽しいけど、反面、考えないでいる方法を知らないような、考えないでいると、なんだか回りに置いていかれてしまいそうな感じがする。
Y先生には、自分の気持ちの中で、自分のカではどうにもこわしきれない思いこみを、いつも打ちやぶって頂いて、すごく気持ちが良くて。前回参加の時も、一言目で、普通だったら「リラックスして下さい。大丈夫ですよ」と言われそうな所をY先生は、「初めてで緊張しててこわくてもいい、初対面の人と向き合って照れくさくてもいい、何かを感じとってもいい、感じられなくてもいい、考えても考えなくてもいい」と話して下さって、私はこの言葉を聞けただけで、涙が止まらなくて、もう帰りたくなりました(今私が一番聞きたい言葉でした)。
先生が以前にも、「みんなすごく不安な気持ちや色々なことを感じているはずなのに、平気な頓をしているだけ」と話されたことがありました。
みなさんそうだと思いますが、私ことでいえば、「感じてしまう」とどうも人に迷惑をかけてしまうことが多くて、感じることはいけないこと、そのほうが回りの人には楽なんだ、とずっと思っていて、そうすると、人の顔色ばかり気になって、回りの自分を合わせていくことがくせになってしまいました。
感じることは悪いことではなくて、いいことなんだと解って、すごく心が落ちついた気がします。
会に参加された方々、私の回りの人達みんなの体を支えてあげたい気持ちになりました。みなさんに体をまかせていた時に、自分だけこんなに楽でいいのかな、悪いなと思っているうちに、みんなが私のことを見てくれている、こんなおもたい体を支えてくれている、表情をつくっていない私の顔や体から、私の心を感じようとしてくれている、と思ったら急にすごく楽しくなってきて、カが抜けて、自分の体を感じなくなりました。そしてそのうちに、私が抱きついていた方の胸のあたたかさや、他の方の手の感触がもどって来た所で、声をかけられました。
終わった時の感想……、不思議な体験でしたが、身体がすごく楽になって、頭の中はすっきりしていました。そして何人も連れて来たくなりました。この上なくぜいたくな時間を過ごせました。
帰ってから不思議だったのは、私が主人に今日のことを話そうと考えていたのが、言う前に伝わっていて、すごく穏やかな顔を見ていたら、細かい言葉はいらないなと思って、説明はしませんでした。